学会理事長挨拶

日本酸化ストレス学会
理事長 豊國 伸哉(名古屋大学医学系研究科 教授)

朝夕がひんやりとする季節となってまいりました。会員のみなさまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。今年は、酷暑と同時に、洪水・地震・大型台風と天災が際立つ年です。その中にあって、10月1日には76才の本庶 佑京都大学特別教授がノーベル賞を受賞されたことは、日本のサイエンスにとって大きな希望といえます。私が本学会の理事長を務めさせていただき、はや4年目となりました。吉川敏一先生、小澤俊彦先生のお二人の理事長がここまで育ててこられた本学会を発展させ、学際性をさらに高め、日本のサイエンスが国際社会に貢献できる存在になるようさらに努力いたしますので、会員のみなさまの御協力、御支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。本年はリスボンでのSFRRIの会議をはじめとして多数の国際学会があり、会員のみなさまは共同研究につながる交流ができたのではないかと思います。

私たちは酸素なしで生存することはできないわけであり、酸化ストレスは生物学・農学・薬学・医学のほぼ全領域に関連します。酸化ストレス研究の内容は生化学会、分子生物学会、癌学会、病理学会、薬学会、化学会、農芸化学会、内科学会などの、本学会より大きな学会でも論じられておりますし、特定の酵素、金属や化学反応に関する、小さな学会や研究会でも論じられています。私からのお願いは、酸化ストレス研究を他の学会でも多数発表して宣伝に努めていただきたいと思いますし、また、他の学会や研究会から新しい若手研究者をどんどん呼び込んでいただきたいと思います。パースルフィド、低温プラズマやフェロトーシスなど、酸化ストレスを根幹とした新しいコンセプトが続々と出てきています。この学会を酸化ストレス研究のメッカならびに坩堝(るつぼ)にしていただきたいと願う次第です。また、種々の酸化ストレス関係の雑誌に日本の研究者が深く関わる時代になっています。会員のみなさまもまずは投稿や査読から積極的に参加してください。

2019年の日本酸化ストレス学会は、稲波 修会長(北海道大学・大学院獣医学研究院)のもとで6月末に札幌で学術集会が開催されます。会員のみなさまには是非新しいデータを持ち寄りいただき、梅雨のない札幌の地に結集し、熱い議論を交わしていただきたいと思います。また、ひとりでも多くの新人を連れてきていただくことをお願いいたします。

末筆ではございますが、会員のみなさまにおかれましては、健康と安全に十分に留意され、これからもますます御活躍になることを祈念しております。

(平成30年10月3日 鶴舞にて)

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